【無料お試し読み】 BBTリアルタイム・オンライン・ケーススタディ Vol.10

good.book発行書籍の中身をお見せします。興味を持っていただけましたら書籍版もよろしくお願いします。

※書籍版は下記リンクよりご覧ください。

本書掲載のケーススタディはビジネス・ブレークスルー大学(以下BBT大学)提供のReal Time Online Case Study(略称、RTOCS)を基に収録したものです。RTOCSとは実際の企業や団体を取り上げ、「誰も正解を知らない現在進行形の経営課題」に対し、「実践」と「議論」による徹底的な論理的考察を経ることで、企業が直面している「本質的問題」を明らかにし、「経営者の視点で意思決定」を行う教育メソッドです。


『BBTリアルタイム・オンライン・ケーススタディ Vol.10』CaseStudy1


〜もしも私がホンダ エアクラフト カンパニー社長だったら〜

※本解説は2014/12/14 BBT放送のRTOCS®を基に編集・収録しています。


大前の考える今回のケースにおける課題とは

 1986年に航空機の研究開発に着手したホンダは、2006年にホンダ エアクラフト カンパニーを設立し航空機事業へ進出、機体とエンジンの両方を手がける世界で初めてのメーカーとして、ビジネスジェット市場に本格参入する。同社の「ホンダジェット」は小型最軽量クラスで、機体の性能は同クラス内でも群を抜いている。しかし1機450万ドル、日本円にして約5億4千万円という価格は同クラス内では突出して高い。セスナやエンブラエル などの実績のある競合に対して、新規参入者としていかにポジションを確立し、顧客を取り込むかが課題となっている。


30年の研究を経て、ホンダ航空機事業が始動

#ホンダがビジネスジェット市場に参入

 1986年に航空機の研究開発をスタートしたホンダは、2006年に航空機事業への進出を発表し、米国ノースカロライナ州にホンダ エアクラフト カンパニー(以下、ホンダエアクラフト)を設立しました。2015年時点ですでに100機以上受注しており、米連邦航空局(FAA)の最終型式証明を得て順次納入が始まる予定です。

 ビジネスジェットとは、企業・団体、または個人がビジネス目的で保有・利用する航空機のことで、日本ではまだ馴染みが薄いですが、欧米ではエグゼクティブを中心に広まっています。数人から数十人乗りで、定期航空運送などの商業航空ではなくジェネラルアビエーション として、主に役員や社員の輸送やプライベートジェットとして利用されています(図-1)。

 ビジネス用途に使われる航空機のエンジンタイプには、主にピストンエンジンとタービンエンジンがあります(図-2)。ピストンエンジンとは、いわゆるプロペラエンジンのことで、シングルピストン(単気筒)とマルチピストン(多気筒)の2タイプがあります。ビジネスジェットに使われるタービンエンジンには、ターボプロップ(プロペラ型)とターボジェット(ファン型)の2タイプがあり、ホンダエアクラフトではターボジェットを採用しています。

#小型最軽量クラスの需要を狙う

 ターボジェット機は、最大離陸重量によって「エアライナー」「ヘビー」「ミディアム」「ライトミディアム」「ライト」「エントリー」「ベリーライト」と7クラスに分類されます(図-3)。それぞれの代表機種は、最重量クラスの「エアライナー」がエアバスACJ319 (最大156席)、「ヘビー」は世界のエグゼクティブに今一番人気の長距離飛行が可能なガルフストリーム9650 (最大18席)、「ミディアム」はボンバルディア のチャレンジャー605(9+2席)、「ライトミディアム」はセスナ のサイテーション・ソヴリン(8+2席)、「ライト」はビジネスジェットの代名詞とも言えるボンバルディアのリアジェット(6+2席)、「エントリー」はセスナのサイテーションCJ2(6+2席)です。そして小型最軽40XR量クラスの「ベリーライト」に属するのが、ホンダジェットです。座席数は4席と操縦席に2人、価格は450万ドル、日本円にして約5億4000万円です。

長期的な需要拡大が期待されるビジネスジェット市場

#最大市場の北米に対して日本市場は極小

 日本ではまだ馴染みの薄いビジネスジェットですが、北米・南米・欧州ではすでに有効なビジネスツールとして定着しています。それを裏付けるデータが、[図-4/世界地域別ビジネスジェット保有シェア]です。世界のビジネスジェット保有数は、ターボプロップが約14,000機、ターボジェットが約20,000機で、計約34,000機。地域別の保有シェアは北米が66%、欧州が11%、南米が10%、アジア・太平洋・中東が9%と、アジアのマーケットが非常に小さいことがわかります。

 [図-5/ビジネスジェットの国別保有状況]を見ると、米国がトップで19,229機、続いてブラジルが1,635機、カナダが1,348機、メキシコが1,268機、ベネズエラが738機と、北米、南米の国々がトップ5を占めています。それに比べて日本は62機という状況です。このように、ビジネスジェット市場の中心は米州や欧州です。

  


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