【無料お試し読み】スマホでサンマが焼ける日

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はじめに

 子供の頃、漫画・アニメの『ドラえもん』を読んだり見たりしたことのある方で、「ああ、本当にタイムマシンがあったらなあ」と夢見た方は、たくさんいらっしゃると思います。未来の便利な道具で、いつも主人公のび太を助けてくれるドラえもん。そのストーリーの楽しさは、この作品が世に出てから40年以上たった今も変わりません。

 もし、あなたがタイムマシンに乗って未来を見てくることができたとしたら、あなたの生き方や考え方にどんな影響を与えるでしょうか。おそらく多くの人が、「よし、10年先を読んで今のうちにこうしておこう」という発想になり、今の私たちの暮らし方や生き方、働き方、考え方も様々な面で変わるのではないでしょうか。よく「人間、今この瞬間を生きることが大切だ」と言われますが、同時に「先を読む」ことも大切です。

 特にビジネスにおいても「先を読む」ということは非常に重要です。10年後の世の中のトレンドを知ることができれば、ビジネスに先手を打つことができるからです。歴史に名を残す偉大な経営者や実業家は、皆この「時代を読む力」が備わっていた、と評されることも多々あります。

 特にビジネスにおいても「先を読む」ということは非常に重要です。10年後の世の中のトレンドを知ることができれば、ビジネスに先手を打つことができるからです。歴史に名を残す偉大な経営者や実業家は、皆この「時代を読む力」が備わっていた、と評されることも多々あります。

 この度この本を書いたのは、「電気とエネルギーのこれから」に目を向けることで、まるでタイムマシンに乗って未来の世界を知ることができるように、「これからの世界の変化、大きな流れが見えますよ」ということをお伝えしたかったからです。

 

第1章 電気は「アナログからデジタル」へ

あなたは変化の加速度についていけるか

 いつの頃からか、私は仕事やプライベートでの簡単な連絡に、メールよりもLINEやSNSのメッセンジャーなどを使うことが多くなりました。いちいちパソコンを開かなくてもスマートフォンの画面でアプリをタッチするだけでいいからです。しかもLINEには様々な感情を表す「スタンプ」が付いているので、場合によっては文字を打たずにスタンプの送信だけで意思や気持ちを伝えることができます。デジタル世代の人たちにとっては当たり前なのかもしれませんが、私のように、学生の頃スマートフォンもなかった世代にとっては、改めて通信テクノロジーの進化のすごさに驚きを禁じえません。

 最近よく聞く話があります。

 新入社員研修で「メール文書の書き方」を教えるとき、講師が「ここに『件名』というものを書いて、文頭には必ず『○○です、お世話になっております』と書きなさい」と教えると、新入社員から真面目な顔で「それ本当に必要なんですか?」と聞かれるそうです。確かに最初からスマートフォンでLINEしか使っていない若者にとっては、メールのような堅苦しいコミュニケーションツールはかなり非効率に映るのでしょう。

 私がまだ高校生の頃、離れたところにいる人との通信手段は、電話か手紙かFAXしかありませんでした。それがインターネットが出現し、あっという間にEメールで世界中の人とのやりとりが可能になりました。そして今や、文字だけでなく、写真や様々なファイルのデータ送付、通話など、スマートフォン一台あれば様々なコミュニケーションが可能な時代になりました。

 これは、インターネットが出現し、携帯電話やスマートフォンが生まれたことによって、たった20年くらいの間に起こった劇的変化です。

 しかし、今私たちが使っている通信手段もいつまで続くか分かりません。これまでの進化、変化の移ろいを見ると、10年先、20年先は今の私たちが想像もしないまったく新しいコミュニケーション手段が生まれているかもしれないからです。

 1999年、ビル・ゲイツは自著『思考スピードの経営』の中で、「2015年、人びとは小さなデバイスを持ち歩いて絶えず連絡をとりあい、場所を問わず電子化されたビジネスを行うようになるだろう」と述べています。99年といえばNTTドコモがiモードサービスを開始した年です。当時は私も、まさかたった10数年後に今のようにスマートフォンで何でもできてしまう時代が来るとは予想していませんでした。

 テクノロジー進化のスピードはますます加速し、私たちはビジネスで、またライフスタイルにおいて、この加速度にどうやってついていったらよいのかが大きな課題となります。もちろん、その変化についていかないという選択もありだとは思いますが、いずれにせよ、このテクノロジーの急速な進化による大変革時代に、どのように働き、どんなライフスタイルを築き、どう生きていくべきかを、一人ひとりが真剣に考えていかなければいけない時にさしかかっているのだと思います。

写真、音楽、通信、デジタル化されてきたモノたち

 これからの電気とエネルギーの話をする前に、「インターネット」「通信」「アナログからデジタル」というキーワードとともに過去を振り返ってみたいと思います。過去20年~30年の時代の変化を再認識することで、これからお話しする電気とエネルギーの話がより分かりやすくなるはずです。

 インターネット革命、通信システム革命は、言い換えれば「アナログからデジタルへの移行」が行われた時代です。このアナログからデジタルへの移行は、この20~30年の間に通信システム分野だけでなく、様々な分野で起こった変化です。

 たとえばカメラはフィルム式からデジタルカメラへ、音楽の分野であれば、レコードからCD、そしてネット経由のダウンロードやストリーミングへ、本も紙の本から電子書籍へと、一気にデジタル化の道を歩んできました。

 このままいろいろなものが次々とデジタル化されて、アナログなものを手にすることができなくなってしまうのではないかという一抹の不安を覚える人も少なくないでしょう。

 確かにアナログにはアナログのよさがあります。アナログであることでしか成立しない世界があり、そのよさや価値は当然アナログとして残すべきでしょう。アナログは、表現における個性や多様性、温かさなどの情緒を伝え味わうことができます。

 音楽の世界で最近アナログレコード、昔のオーディオが再ブームになっていると聞きます。こうしたアナログなシステムを通して鳴らされる音の多様性、豊かさは、デジタル信号を使った音楽からは味わうことができません。

 また、写真の世界でもいまだにフィルムにこだわっている写真家が少なくありません。フィルムで写した写真には、デジタル写真にはない独特の色と光があるのです。そうしたアナログ文化は、今後もそれが必要とされる限り残していくべき人類の遺産です。

 一方、デジタルは効率よくスピーディーに様々な情報を伝えることができる、データを蓄積して様々な形で利用できるという利点があります。アナログとデジタルの棲み分け、使い分けが重要なのだと思います。たとえばコミュニケーションにおいても、友達や仕事仲間とはLINE、暑中見舞いや年賀状など季節の葉書、大切な人に大切な気持ちを伝えるときには手紙、といったように使い分ける。この本も今、紙の本で読んでくださっている方と、電子書籍で読んでくださっている方がいるように、常にどちらか好きな方を選べるということが大切なのです。

 古きよきものに大きな価値観を置き、次々と世に出てくる新しいテクノロジーやデジタル的なものに抵抗感を覚える人たちもいると思います。ですが、そんな人たちに知ってほしいのは、世の中がこれからデジタル化によって何かとっても味気ない世界になってしまうのではなく、「デジタル化によって、今まで以上に豊かな社会が生まれる」ということです。


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