【無料お試し読み】成功する歯科医院経営 88の法則(著:西尾 秀俊)
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※書籍版は下記リンクよりご覧ください。
歯科医院経営&開業コンサルタントとして、数々の歯科医院を成功へ導いてきた著者が伝授する、歯科医院経営の成功の秘訣。
著者は冒頭で「歯科業界には、まだまだものすごい可能性が眠っている。本書には、それを掘り起こすためのヒントがつまっている。」と述べています。
本書で紹介している「88の法則」のほとんどは、誰もがすぐに実行できそうなシンプルなもの。しかし、一つひとつの言葉に込められたメッセージは奥深いものです。
毎日1項目ずつ読む、または何度も繰り返し読みながら医院改革、自己改革を目指したい歯科医院経営者にお薦めの一冊。
『成功する歯科医院経営 88の法則 成功している歯科医院は何をしているのか?』第1章より
1 歯科医院の「イメージづくり」が上手い。
イメージづくりが上手い歯科医院は、多くの患者さんを集めることに成功しています。
患者さんは、まず歯科医院の「イメージ=第一印象」に惹かれ、そのイメージが歯科医院の患者数を左右するのです。
多くの人々は、「歯科医院は、本当は〝施術の良し悪し〟で決めたい」と思っています。自分だけは、最高の腕を持つ歯科医師に最高の設備で、できれば保険のきく範囲内でやってもらいたいと思っています。
ただ、皆わからないのです。誰が一番歯科医療が上手くて、最高の機器を持ち、使いこなせているのかが!
だから、「イメージ」からそれを推察しようとしているのです。
「施術の腕を上げれば、患者さんはわかってくれるはずだ」、と思われている先生もいらっしゃいます。
しかし「きっと、患者さんはわかってくれるはずだ」と勝手に思い込み、情報の伝達に対して力を入れない歯科医院と、一生懸命わかってもらおうと努力している歯科医院とでは、やはり、後者の歯科医院の方が必然的に患者さんが増えるという現象が起きるのです。良い情報が多くの人々に拡散し、その歯科医院に良いイメージを持つ人が多くなるからです。
2 「エントランス(玄関)」が圧倒的に清掃されている。
エントランス(玄関)の周りが汚れている、埃まみれ、雑然としている歯科医院で、患者さんが増え続けている医院は皆無です。一時的に患者さんが多い時期があったとしても、永続的に増え続けていることはまずありません。
エントランスは、歯科医院のすべて(理念、スタッフ教育、愛情、真摯さ)が凝縮されているからです。エントランスの周りが汚れている、埃まみれ、雑然としている歯科医院は、患者さんを拒絶しているのも同然です。
また、スリッパが殺菌ケースかアルコール等で殺菌処理してあり、なおかつ、「殺菌済み」の告知をしておくのも必須です。
ちなみに、歯科医院以外の医療機関でもスリッパが重ねて置いてあるところは、それだけで医療機関としてはジリ貧になる可能性が高いと言わざるをえません。
3 待合室に「壁掛け大型テレビ」が置いてある。
実際、患者さんの多い歯科医院には、待合室に「40インチ以上のテレビモニター」を置いている比率が高いです。ブラウン管テレビはNGです。
大画面のテレビモニターが置いてあると見栄えもいいし、古臭い型のテレビが置いてある歯科医院よりは、はるかに印象も良く、患者さんの目から見ると、最新の良い治療を受けられそうな気がします。
実は、大画面のテレビモニターには、隠された大きな効能があります。それは、動くものであり、音が出るものであるということです。動くものがある、そして音も出ているということは人々に「華やかさ」「賑やかさ」、そして「安心感」を与えてくれるのです。
各種イベントでよく風船を使うのは、イベントの入口をカラフルにする、という理由だけではありません。風で揺れるという動きがあるため余計に「華やかさ」「賑やかさ」「安心感」を与えてくれるという効果があり、それによって「入ってみようかな」と思う人の数を増やすことに寄与しているのです。
空間の華やかさを演出するのは、「色」と「動き」と「音」です。これは歯科医院の開業内覧会にも適用できます。
4 待合室に「季節感のある飾りつけ」をしている。
待合室に季節感のある飾りつけをしている歯科医院は、成功している歯科医院の確率が圧倒的に高いです。
集患数は、「おもてなし」の感覚がどれほどあるか、に比例します。患者さんは、その医院がどれだけ「おもてなし」の感性を持っているかを敏感に感じてしまうからです。
人は「愛をもってもてなされる」と、とても嬉しい気持ちになり、「幸福感」を感じます。また、「おもてなし度が高い」=「最善の治療を受けられる」と連想する人の確率が高いのです。
これは、過度のへりくだったサービスとは違います。あくまでも「細やかな心遣い」が重要だということです。
待合室に季節感のある飾りつけをしている歯科医院は、「とても細やかな心遣い」を持ち、「患者さんを大切にしている」と患者さんは感じます。そして当然、本業である歯科治療では、「もっと私に最善を尽くしてくれるはずだ」と連想するのです。
5 待合室に「医院長が読み終わった雑誌」を置かない。
歯科医院は、医院長のものではありません。歯科医院は患者さんのためのものです。(医院長とは、歯科医院を最も有効的に運営する権限と責任を有する人のことを言います)
患者さんは「この歯科医院は自分たちのためにある」「この歯科医院が、自分にとって最適な幸福を提供してもらえる一番の歯科医院である」と感じると、そこに行き続け、敢えてよその歯科医院に試しに来院するというギャンブルはしません。
その上、同じメリットを親しい人と分かち合おうと口コミを発生させ、その患者さんが感じた幸福感が強ければ強いほど、一人あたりが口コミで情報を伝える人数とパワー(説得力)がアップするのです。
つまり、歯科医院に来院された患者さんが、「どのような方が多いか」「どのような心理状態、どのような状況で来ているのか」を読み取り、彼らにとって「どのような待合室が最適で有効性が高いのか」を真剣に考えている医院長の歯科医院こそが、患者さんがあふれている医院である確率が高いのです。
そのように待合室のことを真剣に考えている先生であれば、間違ってもそこにご自身が読み終わったゴルフ雑誌や車雑誌、週刊誌などを置かないでしょう。
施術だけが「治療」ではありません。待合室の雰囲気づくり、先生やスタッフが醸し出す雰囲気や印象、すべてが相まって、本当の意味での「治療」が最終的に完結します。
6 破れたり、色あせたチラシやお知らせを貼っていない。
何年前から貼ってあるかわからないような、色あせて破れたポスターがそのまま貼ってあり、ボロボロの本が置きっぱなしになっている待合室の歯科医院があります。そんな歯科医院に対し、「ここでは、最新かつ最善の医療を提供してくれるはずだ」と感じる患者さんは極めて少ないと言わざるをえません。
破れたり、色あせたチラシやお知らせが貼ってあると、待合室の雰囲気が良くないだけでなく、「歯科治療自体も昔のままで、最新の治療を勉強されてないのでは?」というイメージを持たれてしまいます。
歯科治療では、患者さんは医師の施術技術の良し悪しや、他歯科医院の技術力との比較ができません。よって先生やスタッフの態度や雰囲気、院内の状態などから、その医院の良し悪しを判断しようとします。清潔さはもちろん、イメージやセンスもとても重要です。
7 「トイレ」がキレイである。
トイレには、その歯科医院のすべてが凝縮しています。
「医院長の考え方」「センス」「診療に対する考え方」「患者さんに対する考え方」「スタッフのスキル」「スタッフの教育状況」「現状の患者さん動態」「経営状態」「経営的な将来推移」が、すべてトイレの状態に反映されているのです。
(1)患者さんがあふれている歯科医院は、毎日トイレ清掃している医院が圧倒的に多い。
(2)トイレが汚い歯科医院は、歯科医院内の状態も汚い。
(3)トイレが雑然としている歯科医院は、先生の頭の中も整理されていない可能性が高い。
(4)トイレに「おそうじ用シート」などがむき出しになって置いてある歯科医院は、「センスがある施術をしてもらえないのではないか?」と思われる可能性がある。
(5)トイレに「芳香剤」がそのまま置いてある医院で、審美の患者さんが大きく増えている歯科医院はあまりない。
(6)医院長自らトイレ清掃している歯科医院は、非常に繁盛している比率が高い。
(7)和式トイレの歯科医院は、新患の伸び率が低下している確率が高い。
(8)温水洗浄便座を設置している歯科医院のほうが集患数が伸びている歯科医院が多い。
成功する歯科医院を目指すには、まずトイレをキレイに保つことから始めてください。
8 「匂い」を大切にしている。
FC(フォルムクレゾール)を使用している歯科医院には、特有の独特な臭いがあります。
歯科関係者は慣れてしまっていて、あまり気にしていない方もいますが、一般の人々は「ああ、歯医者さんの臭いだ」と感じています。
FCの臭いを嗅ぐと、多くの人々はこう連想します。
「歯医者さんの臭い」=「あの音」「あの痛み」=「怖い」「嫌い」=「我慢」「逃げたい」
歯科医療用薬剤の独特の臭いは、患者さんを心理的に歯科医院から遠ざけてしまうのです。
嗅覚は脳の機能に直接結びついています。
たとえば花のいい香りを嗅ぐと、気分が安らぎます。好きな食べ物の匂いを嗅ぐと、お腹が空きます。鼻から入った香りは、人間の脳や身体に条件反射を起こすのです。
人が、その場所が「快適」である、「気分がいい」と感じる上において、「良い匂い」は非常に重要な心理的ファクターです。
ストレスを解消するためや、リラックスするためにアロマテラピーというものがありますが、歯科医院こそ、「アロマの有効性」を大切にしなければいけません。
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